[男子会]発足

第1回目の男性介護者の会が、2月24日(土曜日)に診療所の事務室で開かれました。

名付けて「男子会」!

今や、在宅介護をする人のうち、4人に1人は男性です。ところが、訪問看護師、訪問介護士、ケアマネージャーさんなど、介護や福祉に関る人は女性が多いため、男性同士で話をする機会は余りありません。

私たちが訪問した際に話をする時も、男性は一見理性的で、殆んど感情を表に出すことがなく、自分の話をしたり、愚痴を言ったりすることも少ないので、以前から男性介護者が本音で話せる場を作りたいと思っていました。

でも、男性だけの会を開いても、世話役が女性の私では、ただでさえシャイな皆さんに来ていただけない気がしました。

そこで、長年福祉や介護の仕事に携わりながら、在宅でお父様の介護とお看取りを経験なさったTさんに白羽の矢を立て、世話役をお願いしたところ、快く引き受けてくださいました。

第1回目の男子会は、Tさんも含め、参加者は4名でしたが、ご自身の介護の体験談や、介護がいつまで続けられるかという将来に対する不安など、お互いに共感できる話が多々あり、盛り上がっていました。さらに、デイサービスとデイケアの違いやオムツの上手な当て方など、ためになる情報も得ることができました。

介護を始めると、不測の事態が起きるので、友だちとの約束をキャンセルしたりするうち、だんだん疎遠になってしまう、また、自分の時間がなかなか持てないという話は、在宅介護をしている方なら、誰でも思い当たることではないでしょうか?

「男子会」は、男性で介護をしていらっしゃる方なら、当院に関りのない方でも自由に参加できます。参加をご希望の方は相談員の私宛にご連絡ください。

あなたも男子会トークで心のデトックスをしませんか?

悩んでいるのは、あなただけではありません。一人で抱え込まず、時には弱音も吐いてくださいね。

 

 

*当院は、杉並区で訪問診療をしている近喰診療所です。

講演会

*近喰診療所は杉並区で訪問診療をしています。よろしくお願いいたします。

 

1月26日に障害者福祉会館にて、院長が講演会を行いました。

テーマは、「冬に起こりやすい身近な危険」。

そこで、「心臓病突然死の予知と予防法等」という内容でお話しさせていただきました。そのための予備知識として、心臓の仕組みなどについて説明しましたが、聞きなれない名称なども多数出てきたため、みなさまからは、「難しい」という声も聞かれました。専門的な事柄を、分かりやすくお伝えすることがいかに難しいかということを、実感いたしました。

講演会では、何となくしか分からなかったという方、また講演会に出席なさらなかった方のために、概要をお知らせいたします。

 

1.突然死とは

突然死とは、健康そうに見えた人が予期せず突然帰らぬ人になること。医学的には「症状が出現してから24時間以内の予期しない内因死(病気による死亡)」と定義される。

2.心臓突然死とは

日本では、年間約10万人の突然死があり、その半数以上が心臓の異常が原因で亡くなる。1日約160人もの人が心臓突然死している。

3.心臓突然死の原因

心臓突然死の大半は、心室細動という不整脈により起こる。心室細動とは、心臓の心室が、細かく震えるため血液を全身に送り出すことができなくなる状態。特に脳への血液が途絶えると数秒で意識がなくなり、適切な処置や治療を受けなければ数分で死に至る。

4.心室細動を起こす原因疾患

心室細動を起こす原因となる病気は様々ある。「心筋梗塞」はその代表であるが、発症して数日以内に、およそ1割の人に心室細動を生じるとされている。また、急性期を乗り越えても、慢性期に心臓の収縮が著しく低下した場合にも心室細動を起こす。他方、冠動脈に問題がなくても、心筋自体が弱って薄くなる「拡張型心筋症」や、逆に心筋が厚くなる「肥大型心筋症」も心室細動を起こしやすい。

5.心室細動を止めるには

心室細動を正常な脈に戻すには、心臓に電気ショックをかけて、異常なリズムをリセットする「電気的除細動」を出来るだけ早く行う以外にはない(その際、AEDを使用する)。除細動が1分遅れるごとに7~10%ずつ生存率が低下する。特に、脳は血流障害には極めて弱く、血流が途絶えて数分経つと脳細胞が死んでしまう。除細動までの間、心臓マッサージや人工呼吸などの心肺蘇生術を施して、脳細胞のダメージを最小限に抑える必要がある。日本では、救急車を呼んでから現場に到着するまで平均6分間ほどかかるが、多くの学校、施設、空港などでAEDが設置されるようになり、救命率が上がっている。日頃より、AEDの設置場所を確認して置くことが大切である。

6.心臓突然死の予知と予防

健康的な生活を送るよう心がけることで、心臓突然死の可能性を減らすことが出来る。運動や健康的な食生活を心がけること、適正な体重を維持すること、さらに禁煙や過度の飲酒を避けることが重要である。また、普段から高血圧や高コレステロール血症、糖尿病など動脈硬化をおこしやすい病気のチェックをし、必要な治療をすることが大切である。その様な人にストレスが引き金となって心筋梗塞が起きやすいためである。冬の寒い時期に心筋梗塞が多いのは、気温の変化(5℃以下の寒い日、天気の悪い日など)によって血管が縮み、血圧の急上昇を起こすためである。また、午前中は冠動脈の血流が少ないので、心筋梗塞は早朝から午前中に多発する傾向がある。特に、朝8時~11時頃が魔の時間帯と言われている。この様な時間帯にはストレスを出来るだけ避ける工夫をする(リラックスできる音楽を聞いたり、お茶を飲んでまったりするのも効果的)とよい。さらに、水分の補給も心臓突然死を防ぐ上で大切である。睡眠中は血液が粘っこくなり(ドロドロ)、朝は固まりやすくなっているので、寝る前や朝起きた時にコップ1杯の水を飲むように心がけると、心筋梗塞の予防となる。

 

どうでしょうか?心室や心筋など、どんなものかうまくイメージできなくても、心臓突然死の原因や予防についてご理解いただけたことと思います。

ご参加いただいた皆様は、非常に勉強熱心で、AEDの講習会に参加なさったことがある方も多数いらっしゃいました。

ケア24南荻窪のみなさま、高井戸東四丁目町会のみなさま、ありがとうございました。