7月20日(金曜日)に、ケア24高円寺様主催の「事例検討会」が行われました。お招きを受けて、私も院長とともに出席させていただきました。
「事例検討会」とは、地域のケアマネージャーさんなどが、現在対応に苦慮していたり、また今後どのように支援していくべきか迷っている利用者様について相談し、会に参加した人たちが知恵を出しあう場です。
会には、地域の様々な事業所から、ケアマネージャー、看護師、PT、医師など多くの専門職の方が参加します。そして、医療や介護、また時には自身の体験を生かして家族の立場から、様々な意見を出し合い、より良い支援のためにはどうすれば良いか考えます。
一人で考えることには限界がありますが、多くの人たちにより色々な視点からアドバイスを受け、新しい視点を得て、幾つかの解決への道が相談者の目の前に開けるのを、今回目のあたりにしました。
近頃、福祉の分野でも「エビデンス・ベースド・プラクティス」という考え方が重要視されています。
「エビデンス・ベースド・プラクティス」とは、科学的実証に基づいた実践という意味で、「何となく」とか「感覚的に」などの行き当たりばったり的なものではなく、きちんとした根拠のある実践をすることを奨励するものです。
そうは言っても、相手が人間の場合、性格、考え方、環境などすべて異なりますから、Aさんにとって上手くいった支援方法がBさんでも成功するとは限りません。
しかし、支援する立場の人たちが、自分たちの経験した事例を、プロセス(経過)も含めてきちんと検証し、記録として残せば、その記録が集積したものがエビデンスとなります。
後に続く人たちは、困難な状況に直面した時、そうした記録の中から、似たような事例を見つけ出し、支援者が苦悩しながら支援方法を模索した足跡を辿ることができるのです。
こんな風に、「エビデンス」という無機質な単語にも、人間臭が感じられるのが、人間を相手にしている福祉の分野らしい気がします。
9月には、当院主催の事例検討会を開催する予定です。
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