先日、自宅で本棚の整理をしていたら、本の間から子どもが小1の時の国語のテストが出てきました。テストの上段には、イラスト入りで、迷子になったヒヨコをお母さんが探しに行く話が書かれており、下段には物語の内容についての質問があります。ところがなんと、答えはペケばかり。第1問の「ヒヨコがいなくなって、おかあさんはなにをしましたか?」という問いには、「たまごをうんだ」と解答し、その後も物語を読まず、想像力だけで書いたと思われる珍解答が続き、最後の「ヒヨコはおとなになるとなにになりますか?」という問いには、大きな字で堂々と「まっちょひよこ」と書いてありました。これを見た瞬間、私の頭の中には筋肉質?の巨大なヒヨコが登場し、笑いが止まらなくなってしまいました。今後どんなに辛いことがあっても、これを見たら絶対わらってしまうという大粒の笑いのタネを見つけ、早速タネの箱にしまいました。
タネの箱には、様々な方からいただいた写真やカード、手紙や小物などが入っています。他の人にとっては何の意味もない物ばかりですが、どれも何かのタネなのです。うれしいタネ、楽しいタネ、切ないタネ、悲しいタネ、そして今回笑いのタネが加わりました。これから折に触れ、いろいろなタネの話をしていきたいと思います。
在宅介護をなさっているご家族と患者さんの毎日は、単調になりがちです。「毎日あまり変わったことがないので、お互い話すこともない」とおっしゃる方もいます。でも、せっかく家族が一緒にいられるのに、会話もないまま過ごしては勿体ない気がします。たまには、一緒にアルバムを眺めたり、古い手紙や年賀状などを読み返してみてはいかがでしょう。認知症のある方でも、昔の写真を見せて話しかければ、記憶がよみがえるかもしれません。「へえ」と驚くような話や、思わず笑ってしまうようなエピソードも聞けるかもしれません。
笑いのタネやびっくりのタネ。季節も秋ですし、ご自宅で患者さんとタネ拾いをしてみてはいかがでしょうか。
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