診療所の窓から

診療所の窓からは、民家の裏庭が見えます。その庭に一本の柿の木があって、11月頃には沢山の実をつけます。柿が美味しそうなだいだい色になると、何種類もの鳥たちが、入れ替わり立ち替わりやって来ては、細い枝に乗って、上手にバランスを取りながら柿をついばみます。

あいにく私には鳥の種類を見分けられるほどの知識がないため、雀とムクドリとカラスくらいしか分かりませんが、どこから情報を得ているのか、毎年次から次へとやって来るので、つい仕事の手を止めて見いってしまいます。

あんなに小さくて細いくちばしでは、大して食べられないだろうと思うのですが、見ていると、まるで魔法のように柿が消えていきます。時には地面に落ちてしまうこともありますが、そんな時は鳥も木から降りて食べているようです。

今年は何かと忙しかったので、今日ふと気付いたら柿の木にはもう柿が二つしか残っていませんでした。そして、そのうちの一つはムクドリが数羽やって来てついばんでいるうちになくなり、たった一つとなってしまった柿は、食べようとしていたムクドリをカラスが追いやって、ちょっと目を離した隙にもう消えていました。鳥の世界も、体の大きいものが有利なのですね。でも、体が大きい分、沢山食べる必要があるのでしょう。

そんな訳で、柿の木からはだいだい色がなくなって、寒々しい光景になりました。

師走になっても日中暖かい日が続いていますが、診療所の窓から見える景色は、すっかり冬めいてきました。毎年恒例の、太田黒公園の紅葉のライトアップも終了し、いよいよ季節は冬です。

空気が乾燥して、ウイルスに感染しやすい季節です。「コロナ疲れ」という言葉もあるようですが、外出時にはマスクをして、手洗い、うがいを習慣にし、気を抜かずに生活しましょう。

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