節分

令和も3年目に入りました。

コロナ感染の広がりは、在宅で療養中の患者さんにも少なからず影響を与えています。例えば、人との接触をなるべく避けるために、訪問介護やデイサービスの回数を減らしたり、滞在時間を短縮したりする方が増えています。中には、感染を心配するあまりデイサービスに通うのを止めてしまった方もいます。

しかし、ずっと家に閉じこもっていると、すぐに横になってしまったり、日がな一日テレビを見たりして過ごしてしまうので、どうしても運動不足になりがちです。また、外出するという高揚感や緊張感が得られないことに加え、他の人たちから受ける刺激もないため、認知症が進んでしまう危険性があります。外で日に当たる機会が減ると、免疫力の低下にもつながります。さらに、運動やおしゃべりをする機会が減ると、食欲が低下し、水分摂取量も減って脱水になりがちです。

当院の患者さんには、このところ、自宅での転倒事故が増えています。1月から2月の寒い時期は、体が硬くなり、厚着をしていて動きづらいために、体のバランスを崩した時、とっさに体を立て直すことができず、転倒に至ってしまうケースが見られます。高齢者のうち特に女性は、骨粗鬆症の割合が高いため、ちょっとした転倒で骨折してしまう方も少なくありません。

先日東京で雪が降った寒い日に、朝食の準備をしていた患者さんが転倒したまま起き上がれなくなってしまうという事故が起きました。転倒したのは午前7時半頃とのことですが、一人暮らしのため、午後2時に看護師さんが訪問するまでずっと倒れたままだったそうです。すぐに救急搬送され、大腿骨骨折との診断により、入院して手術することになりました。いくら家の中とは言え、冷たい床の上で7時間近くも倒れていたことを思うと、どんなに心細かったことだろうと切ない気持ちになります。ケアマネージャーさんは、普段からこんな時のことを想定して、緊急時に事業所に連絡が行くブザーを渡してあったのですが、本人が携帯していなかったために、知らせることが出来なかったようです。

こうした転倒事故は、当院の患者さんに限らず、地域のあちこちで日々起きていることと思います。さらに冬の時期は、心臓疾患や脳梗塞を発症する人も多くなります。最近は、外に出ると、必ずと言っていいくらい救急車を見かけます。

地域の病院で働く皆様は、コロナの感染と闘いながら、他の疾患の患者さんの命も救うという役目を担い、想像を絶するような大変なご苦労をされていることでしょう。心からの敬意を表するとともに、皆様のご健康をお祈りいたします。

今日は節分です。コロナウイルスという鬼を払い、一日も早く人々に笑顔が戻りますようにと祈ります。

鬼は外、福は内‼️